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冬の祭典まであと1ヶ月しかないんじゃね? とついさっきカレンダーを見ていて、気づきました。 きゃーっっ!!! 恐い、恐いよーっ。 風邪引いてる場合じゃないぞ私っ! とりあえず今やってるフロ本はなんとか11月中に終わらせるっ。 …て、あと4日しかありませんが。 「こんなの書いてる暇あったら、オフ本の原稿やれよっ」 という突っ込みは甘んじて受ける。 小ネタ、というより細切れネタ。 通勤の行き帰りと、休憩時間の合間に、ケータイのモバイルWORDで書きました。 これがホントのケータイ小説(笑) だって、さすがに通勤中にエロ原稿書けないだろ…。 「もう恋なんてしない」 それを見た者に「もう恋なんてしたくない」と思わせるのでなければ、 それは『本物の恋愛』ではない。 「なんだ、それ。歌の歌詞かなんかか?」 「ううん。多分、映画監督か脚本家か、そういう類のインタビューで聞いたんだと思う。だれだったのか、よく覚えてないけど」 「また大ざっぱなことを……で、何だって?」 「別になにも。ただその時は(そういうものかしら)って思っただけ」 (間。アルト、少し憮然として) 「ずいぶん素っ気ないな。あれだけ恋の歌を作っておいて」 「だってそれを聞いたのは、フロンティアに来る前だったから」 「前と後で違うのかよ、おまえにとっては」 「違うわよ、もちろん。意地悪ね。そんな聞き方して。自分は関係ないとでも言うつもり?」 「……で、どう違うんだ」 「ごまかしたわねアルト。まあいいわ。そうね……(確かにそうかもね)と思うようになったわ。恋なんて楽しいことばかりじゃない、そうでしょ?」 「まあな」 「しんどかったり、時々すごく自分が惨めだったりしたわ。その一方で、ほんの些細なことで驚くほど嬉しかったり、とても優しい気持ちになれたりね。感情の起伏が激しくて、しかも自分ではコントロールできないし……基本的に疲れるシロモノなのは、確かね」 「恋の病とは、よく言ったもんだ」 (シェリル、やや不機嫌そうに) 「あんたには言われたくないわね」 (間) 「で、もうしたくないのか?」 「……そうね。もう充分かしら。恋をすると、とても弱くなるから。失うのが恐くて怯えてばかり。そんな弱い自分はキライだもの」 「ふうん」 「だって私は、シェリル・ノームなのよ」 「前から思ってたけど、それずいぶん都合のいい言葉だな」 「悪い? 私のたったひとつの魔法なのよ。アルトには分からないでしょうけど」 (シェリル、アルトに対して背中を向ける。アルトの側からは、彼女の表情が見えなくなる) 「……シェリル」 「でも、そうね……やっぱりまた恋をするでしょうね。自分の事より誰かの存在の方が大切で、それで自分が死んでしまっても平気だなんて、それ位誰かを好きになれるって、やっぱり特別で素敵なことだわ」 (アルト、無言) 「例えその恋が実らなくても、幸せだった記憶は……残る」 「そして、思いを乗せて歌うわ。私は『シェリル・ノーム』だから、歌が残ればいい。そうしたら私の恋の記憶も消えない。例え、恋そのものが泡のように消えても」 「……」 「いいのよ、あなたは分からなくても。失っても、それでも幸せだなんて、そんな感情、アルトは知らなくて、いい」 (間) (後ろを向いたままのシェリル) (アルト、彼女の背に向かって) 「そんな感情、分かりたくもないね。オレはそんなのはゴメンだ」 「……」 「アレが恋だと言うなら、あんな惨めなものはない。惚れた女の側にいながら何も出来ない、手だてがない。ただ馬鹿みたいに側にいるだけだ。情けなくてカッコ悪くて」 (語気が強くなる) 「そのくせまともに支えてもやれない。気持ちが定まらなくて、動揺するばかりで」 「……アルト?」 「それならいっそ恋なんかじゃなければ良かった。ただの友人ならもっと上手くできたかもしれないのに……それがあのザマだ。大根役者よりタチが悪いぜ」 「何を、言ってるのアルト?」 「アレが恋だと言うなら、あのみっともない姿を見た他の連中は、そりゃあ『もう恋なんかごめんだ』と思うだろうよ」 (シェリル、振り返る) (顔を伏せているアルト。表情は見えない) (アルトの頭を抱えながら) 「でも私は嬉しかったわ」 「……勝手なことを」 「アルトがいてくれて嬉しかった」 「……」 「ありがとう」 (沈黙) (しばらくの後) 「私を好きになってくれてありがとう、アルト」 ※会話を書くのがとにかく好きなので、こういうのはまったくストレスなく書ける。 だから通勤途中に書けるんだね(笑) 冒頭の台詞は、川上弘美と桜庭一樹のインタビューで見た、ような(記憶うろおぼえ) 川上さんは未読ですが、桜庭さんは愛してます。 お互いを分かっているようで、分からなくて、 つながっているようで、遠くに感じて。 そういうのが、恋の醍醐味。疲れるけどね(笑)
by ktsukisan
| 2008-11-27 01:24
| MF・小ネタ
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